歯科医院スタッフのモチベーションは上げるな!

「歯科医院スタッフのモチベーションは上げるな!」というのは、やる気のないスタッフと仕事をしましょう。という意味ではありません。
上司が部下のやる気を高める努力をするべきではない。モチベーションとは、「個人が内在的に持っている願望」のこと「意欲」のことなのですから、人の持ち物を他人が操作しようという発想自体に無理があるということです。

あるインプラント治療で有名な歯科医院スタッフはとても優秀でした。多くの人が院長を褒めました。人は院長に「どうやって育てたのですか?」と聞きます。すると院長はこう答えます。「もともといい人だったのです。私が育てたのではありません。育てたのは彼女の両親でしょう。」

その院長は、仕事を教えますが、人は育てませんし、すでに成人している歯科医院スタッフも院長に育ててもらいたくて歯科医院に通勤しているわけではないのです。

やる気のない人を雇うなら、院長の責任。やる気のある人と出会うのはたまたま運が良かっただけと言います。

ダメな人は、ダメなままです。これは個人の持ったものですから仕方ありません。上司が尻をたたいて一人前にしようという発想に無理があるのです。

「歯科医院スタッフのモチベーションは上げるな!」

というのは、そういう意味です。上司がすることは、指揮をとって命令すること。子育ては家庭と出身高のレベルの問題、社会に出てからでは後の祭りなのです。