インプラント手術による死亡事故

2007年に東京都八重洲の歯科医院で起きたインプラント死亡事故を起こした歯科医師が、今更書類送検されました。今までは、民事裁判で争っていましたが、刑事事件になったということです。

歯科医師が慎重に、細心の注意で手術をすれば、ドリルが骨から突き抜けることはごくまれで、突き抜けてもすぐにドリルの回転を止めればよかっやのですが、どうしちゃったんでしょうか?

書類送検されたのは、東京都八重洲の歯科医院「飯野歯科」の飯野久之歯科医師。捜査1課によると都内の会社役員の女性(当時70歳)は2007年5月22日午後、下顎の右奥歯の手術を受けている最中に具合が急変。人工歯根を埋め込むために開けた穴があごの骨を貫通し、その下の動脈が損傷、翌日午前、その出血に伴う血腫により窒息死した。飯野歯科医は、下の動脈の存在を認識し危険性を予見できたのに、注意を怠ったままドリルで骨に穴を開けた疑いがある。
病院に入院させずに家に帰してしまったのが問題にされたらしい。

インプラント死亡事故で書類送検された歯科医師
今回の書類送検は、事故が起こったことの責任を問われるものではないのですが、このニュースを見たほかの患者は「インプラントは危険だ!」との印象を受けたようです。

実は、インプラントによる死亡事故は非常に少なく、ほとんどないのです。

人はいつか死にます。必ず死ぬのです。

死ぬ瞬間に入院しているか、お風呂に入っているか、旅行をしていたのか、サッカーをしていたのか?歯科医院にいたのか?

たまたま、そこにいたともいえます。

そこにいて、そこで死亡したから、その場所は危険だといっては、自動車にも乗れません。

何をするにも完璧に命が保証されているということはないのです。でも、すごく危険か?そうでないか?という正確な判断はしてほしいものです。比較的安全な歯科インプラント治療をやたらと怖がる必要はないと思います。