脂肪吸引で死亡事故

美容外科では有名な品川美容外科で2009年12月2日に脂肪吸引の手術をした70歳の女性が手術の2日後に死亡していたことが分かりました。

患者は2日間腹痛に苦しみ続けた後、今月4日に死亡したそうです。
品川美容外科の池袋院に通いまぶたの弛みを除去する手術などを受けたといいますが、問題が起きたのは今月2日で、その日の夕方、病院から帰った後、「調子が悪い」「おなかの脂肪をとってきた。他の人にはないしょにして」と話したそうです。

 手術の2日後の12月4日に死亡。司法解剖の結果、患者の腸管には穴があいていて、警視庁は業務上過失致死の疑いがあるとみて捜査を始めました。

 品川美容外科は取材に対し、「対応は弁護士に任せている」としています。

遺族は、怒っています。

当然です。でも、医療機関は、患者を殺そうとしたわけではありませんし、どんな手術にも100%の安全はないのです。

亡くなった方や遺族は本当にお気の毒です。

私は、裁判官ではないので、どちらが悪いとはいえはないのですが、
脂肪吸引に成功すれば、67,500円を払う。失敗すれば数千万円の訴訟を起こすであろう患者と医療機関の対立関係は、やりきれないものがあります。

事故は、絶対に無くなりません。わざと事故を起こす訳ではありません。横断歩道を渡っても100%の安全はないように、手術を受けるのは、よく考えてから決断した方が良いのかも知れません。